映画レビュー第 30 回は [キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー] です。
大したことのないレビューながら、何と 30 回目!
いつもご覧いただいているみなさま、ありがとうございます。
これからも、少しずつ面白いレビューが書けるよう修行していきますので、どうぞよろしくお願いします。
さて今作、いきなり暗いお話ですが、[アメイジング・スパイダーマン 2] はもちろん、大人気である [アナと雪の女王] とも公開時期がかぶっているため、あまり潤沢には公開されていません (泣) 3D 字幕なんて公開していない劇場もザラですので、お早目に見ることをおすすめします。
あぁ、何て不遇なキャプテン……。
そ、それでは、レビューに移りますね。
※ ストーリーのネタバレは、極力書かないよう考慮しています。
個人的に超お気に入りだった、[キャプテン・アメリカ / ザ・ファースト・アベンジャー] の続編がついに登場です!
何と言っても、キャプテンにはヒーローのベタな要素が詰まっています。
悪事を見逃せない真面目な性格、超人的な身体能力、目立つスーツを着ているなどですね。
なぜ武器がシールドなのか、なぜ目立つスーツを着ているかなどはすべて理由がありますが、この理由は前作を見てもらえれば分かるようになっています。これはぜひ前作を見てくださいね。
また時代的には、[アベンジャーズ] のその後を描いた作品でもあり、[アベンジャーズ] の続編にもつながっていく作品ですので、ファンは必見ですね。
さてこの作品のポイントですが、まず主人公が「クソ真面目すぎるヒーロー」であること。真面目すぎるがゆえに、ついつい仲間割れを起こしてしまったりするんですね。
かんたんに言うと、平和を守るための本音と建て前。つまりは理想と現実、このふたつがぶつかり合います。
犯罪者を改心させるのか、恐ろしい兵器によって抑えつけるのか。永遠の課題かもしれませんが、どう解決していくのかが見どころです。
また途中では、「誰も信用するな」という、キャプテンには非常に難しいミッションも与えられます (笑) なかなか奥深いシナリオですね。
そしてもうひとつは、キャプテンの強さが非常に人間らしいところ。
人体実験により、超人的な身体能力を持ってはいますが、ビームが出る訳でも、空が飛べる訳でもない。限りなく人間に近いヒーローなんですね。
なので、アイアンマンのようなド派手なアクションはできません。
とは言え、生身でありながら無茶なミッションを次々とこなす、このハラハラ感がたまりません (笑)
まさに、アクションの原点とも言えるシーンが満載!
「でも、その状態で今どきの強敵に勝てるの?」
と思われがちですが、今作最大の敵は左手が改造されている程度なので、パワーバランスがきちんと取られています (笑)
そしてそして、忘れてはいけないのがブラック・ウィドウ役であるスカーレット・ヨハンソンの存在でしょう。
特にこれと言った能力は持っていないのですが、見事な立ち回りを見せてくれます。
この点が、今作全体のアクションの「自然さ」をさらに強めてくれていたと思います。
あと気を付けたいのが、「世界で最もセクシーな女性の 1 位」に輝いている女性だけあって、別の意味で目を奪われがちなことでしょうか (笑)
また話はズレますが、劇中にメチャクチャ頑丈な車が登場します。
「どんだけ頑丈やねん!」
と突っ込んでしまうこと間違いなし。と同時に、もの凄く未来を感じる車でもありますので、こちらもぜひチェックしてください。
と言うことで、「ヒーローの原点と、アクションの原点」の両方を楽しめる作品に仕上がっていますので、ぜひとも見てください!
★ 今回のポイント ★
・これでもか! というくらいメチャクチャ頑丈な車 (ホントに必見)
・真面目すぎる主人公。ちょっとしたことで、組織の仲間でさえも信じられなくなっていく
・人間に近いヒーローたちによる、原点とも言える自然なアクション
・えっ!? 重要人物が死んじゃった (汗)
・平和を守るため、組織が手段を選ばなくなってきている
・今まで味方だった組織を、敵に回してしまう
・自分と似たような境遇で、現代によみがえっていた人間
[キャプテン・アメリカ / ウィンター・ソルジャー]
■ 監督: アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
■ 出演: クリス・エヴァンス、スカーレット・ヨハンソン、サミュエル・L・ジャクソン、アンソニー・マッキー、セバスチャン・スタン、ロバート・レッドフォード
■ 配給: ウォルト・ディズニー・スタジオ