映画レビュー第 44 回は [バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生] です。
スーパーマンの出る [マン・オブ・スティール] は以前に映画館で見ていたので、まだ見たことがなかったバットマン 3 部作を何とかクリアしたうえで、この映画に臨みました。
結論から言うと、[マン・オブ・スティール] と [バットマン ビギンズ] のふたつを見ていれば、互いの理念や強さの秘密などが分かるので、予習としては十分でしたね。[ダークナイト] と [ダークナイト ライジング] は特に見ていなくても問題なかったです。まぁ面白かったからいいんですけどね。
一応、劇中でバットマンの過去が少しハイライトされますが、前作を見ていないと意味不明。ちなみにバットマン側のキャストは、さりげなく変わっています。しかも執事のアルフレッドは、アイアンマンのロバート・ダウニー・Jr と見間違えるくらいそっくり (笑) 最初「アイアンマンの人、出して大丈夫なの?」と思ってしまいました。
とまぁ、それくらいにしてレビューに行きましょう。
※ 予告編以上のネタバレは、極力書かないよう考慮しています。
さて今回は、マン・オブ・スティールのラストシーンから始まります。注目すべきは、そのときの戦いに巻き込まれて被害を受ける側の視点で描かれている、ということです。
自身の会社とその社員が巻き添えに会ってしまったバットマンことブルース・ウェインは、スーパーマンの存在を脅威に感じます。「スーパーマンは、人類を滅ぼす可能性がある」と。自分もたいがいなことをしている気はしますがね……まぁスーパーマンに比べると被害も少ないか。
スーパーマンとの戦いでは、いつもよりも重装備で登場します。デザインは大きく崩さないように気を使いながらも、まさかの全身鎧。目も無意味に光る (笑) 本気度は伝わりました。
次にスーパーマン、強すぎ (笑) バットマンとスーパーマンをご存知のかたは分かると思いますが、まずこのふたりは強さが段違い! バットマンはちょっとケンカの強い人間が、弾丸も防げる特殊スーツを着ているというレベルですが、スーパーマンは異星人。空も飛べるし、目からビームも出せる (笑) ドラゴンボールのミスターサタンとセルが戦うようなもんです (笑) 普通に戦えば、バットマンはただの自殺行為。当のスーパーマンも言います。「あきらめろ! 私に勝てるはずがない」と。ホントに正論。
じゃあ一体どうやって戦うんだ? それを考えただけでもワクワクしますね~!
あと、メガネひとつで正体がまったくバレないという点もスーパーな感じです。
そして、バットマンとスーパーマンに加えてもうひとりの重要人物である、若き実業家レックス・ルーサーが登場。このレックスも、スーパーマンに対して「過度な力は害を及ぼす」と脅威に思っているようで、あの手この手で苦しめてきます。また、バットマンの宿敵ジョーカーとまではいかないかもしれませんが、いい感じの変人っぷりが出た天才です。「こいつ、余計なことしそう~」って言うんでしょうか (笑) まぁ、相当余計なことするんですけどね、それは見てのお楽しみと言うことで。
と言うことで、どう考えても負けのバットマンと超人スーパーマンがどう決着を付けるのか? ルーサーはそこにどんな頭脳プレイで絡んでくるのか? そして (敵は倒してくれるが、いつも街をメチャクチャにしてくれる) ヒーローは正義なのか? という辺りをぜひ確かめてほしいと思います。
アベンジャーズとはまた違った方向にトガったヒーロー陣。今後も期待大です!
★ 今回のポイント ★
・人間のバットマンと、異星人のスーパーマンとの戦いは一体、どうなるのか?
・異星人と戦うための、バットマンの巧妙な戦略
・同じく異星人を倒すための、ルーサー (天才人間) の策略
・脅威的な力を持つスーパーマンの存在を、人はどのように思うのか?
・アベンジャーズよりも少し過激、そしてよりリアルなシーンも含んでいる
[バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生]
■ 監督: ザック・スナイダー
■ 出演: ベン・アフレック、ヘンリー・カヴィル、ジェシー・アイゼンバーグ、ガル・ガドット、エイミー・アダムス
■ 配給: ワーナー・ブラザーズ
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