映画レビュー 87 [エターナルズ]


映画レビュー第 87 回は [エターナルズ] です。

これまでのマーベル・シネマティック・ユニバース (MCU) の流れから一気に変わり、スーパーヒーローが集団でたくさん出てきました。あのアンジェリーナ・ジョリーも出演していると話題!
あれだけ重役がぎっしり詰まったマーベル空間の、どこにこれだけ大きなストーリーを展開する余裕があるのかと思いましたが、見事にねじ込んできました。
では、レビューに行きましょう!

※ 予告編以上のネタバレは、極力書かないよう考慮しています。


ディヴィアンツという怪物から地球を 7,000 年以上守り、人類を導いてきたヒーロー集団、エターナルズ。
もう 1 行目からエターナル (永遠) 感がハンパないですが、
例のサノスの一件が影響して再びディヴィアンツが暴れはじめたため、それを食い止めるべくエターナルズが動き出す。かんたんに言えば、冒頭はそのようなストーリー。

「じゃあ、サノスや日本の原爆なども止められたのでは?」と劇中でも触れられますが、ディヴィアンツが関係しない限りは介入してはいけないという納得できるようなできないような理由が添えられています。
つまり、アベンジャーズには出演しないと明言しているのですね。確かに、この人たちが出てきたらパワーバランスがメチャクチャです (笑)

そんな今作ですが、とても感心したのはゲイのヒーロー、手話で話すヒーローがいたこと。
マーベルの世界でもダイバーシティ (多様) 化が始まったようです。とても自然で新鮮でした。
それだけでなく、さまざまな人種が一堂に会しており、男女比が均等なのもポイント。
考えてみれば当然、スーパーヒーローにもいろんな人がいますよね。その光景を当たり前のように描いているのはさすがのひと言!
そしてあのアンジェリーナ・ジョリーもエターナルズの一員でしたが、決して主張しすぎず、ただただカッコいい。これが超一流の仕事なんだなと感動しました。

ただ 1 点気になってしまったのが、主演クラスのキャラ数名がほかの類似作品のキャラと似ていて、ストーリーが入ってこないこと。
たとえば、本作のイカリスとバッキー (ウィンター・ソルジャー) が激似! そのイカリスは目からビームを出せ、さらに空を飛べるという「ほぼスーパーマン」状態。もはやクリプトン星人バッキー。混ざりすぎ。
本作のギルガメッシュとドクター・ストレンジのウォンもやや似! 今にも宙に円を描きそう。
極め付きは、ヒロインのセルシ (緑の女性) と平野ノラさんがやや似で (笑) バブリーネタがちらつく。
セルシはまぁ仕方ないとしても、キャスティングって大事だな……。

ということで、マーベルの世界に新しいスーパーヒーロー集団を描いたエターナルズ。
もう見るしかありません!

★ 今回のポイント ★
・マーベルの世界で、新たなスーパーヒーロー集団が大活躍!
・ヒーローのダイバーシティ (多様) 化で、ヒーロー映画界に大きな風穴を開けた!
・ほかのマーベル映画とほぼつながっていないため、単品でも見られる!

[エターナルズ]
■ 監督: クロエ・ジャオ
■ 出演: ジェンマ・チャン、リチャード・マッデン、リア・マクヒュー、クメイル・ナンジアニ、アンジェリーナ・ジョリー、ドン・リー、ブライアン・タイリー・ヘンリー、ローレン・リドロフ、バリー・コーガン、サルマ・ハエック、ほか
■ 配給: ウォルト・ディズニー・ジャパン

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