映画レビュー 14 [ヱヴァンゲリヲン 新劇場版: 序]


映画レビュー第 14 回は、[ヱヴァンゲリヲン 新劇場版: 序] です。

1995 ~ 1996 年に超話題になったテレビアニメを、リビルド (再構築) したものです。
あくまでリメイクではないという所が、何だかゾクゾクしますね。当時、私も毎週テレビで見ていましたが、本当に奥が深い作品です。本格的に書くと、数冊の本になってしまうくらい深いです。まぁ、私には書けませんが……。
なので簡単に、かつネタバレしない程度に書かせてもらいますね (汗)



まず、最初は「懐かしいな~」という感じで平和に見ていられるのですが、エヴァに搭乗した後の初戦でさっそくリメイクとリビルドの違いを感じることができます。
「あれ? 展開が違う!?」
そこからは、もうグイグイと引き込まれていきます。つまり、
「テレビ版を当時見ていたから、見なくてもいいや」
ということにはならないんですね。それぐらい内容が変わっていて、ビックリします。

そしてあと 1 点書くとすれば……、見ているだけで、心理的にかなりダメージを受ける作品であることでしょうか (怖)
被弾等の描写は一層グロくなっていますし、絶妙に使われるクラシック音楽も、女性の焦りや叫びの声も、かなり精神的に響きます。どうやらクラシックは、現代音楽と比べて、同時に聞こえる音符数が格段に多いため、興奮状態になりやすいそうです。

と言うことで、当時テレビで見たという方には特に、もう一度見てほしいです。
作品自体の変化と、自分の捉え方の変化に気づくことができるはずです!
そして今さらですがこの作品、間違いなく名作です!

★ 今回のポイント ★
・昔に見た作品を 10 数年振りに見たときの、捉え方の違い (自身の感性の成長) を実感できる
・一見、[機動戦士ガンダム] のように成り行きで搭乗することになるが、まったく違う展開になっていく
・戦闘時に発せられ続けるオペレーターの声と、そこから伝わる現場の空気感、絶妙なクラシック音楽などに、「精神」が揺さぶられる
・電源 (アンビリカルケーブル) を断たれたときに生まれる、5 分の活動限界という緊張感
・この一発を外したら世界は終わり、という緊張感による狙撃
・他人が自分の盾になって重症を負うことになるという、自分の不甲斐なさ

[エヴァンゲリヲン 新劇場版: 序]
■ 総監督: 庵野秀明
■ 出演: 緒方恵美、林原めぐみ、三石琴乃
■ 配給: クロックワークス、カラー

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