映画レビュー第 29 回は [平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊] です。

今回は、藤岡弘、さん (点がジャマ (汗)) が 38 年振りに変身するということで、見逃すことはできない映画でしたね。
もうひとつ注目すべきは、最新や最古のライダーではなく、中間層のライダーたちが活躍するということではないでしょうか。
私自身、それらをリアルタイムで見ていた訳ではないので「懐かしい～！」とはなりませんでしたが、それでも迫力とオーラは十分に感じられました。
それと同時に、自分が見ていなかった中間層の作品はなかなか縁遠いので、フォーカスしてもらえると嬉しい面もあります。

では、今回も自分なりにレビューしてみます。

※ ストーリーのネタバレは、極力書かないよう考慮しています。

ついに、昭和ライダーと平成ライダーの決着がつきます。
今まで何度かライダー同士で戦っていたような気がしていましたが、言われてみればきっちりとは決着がついていませんでしたね。
また現在、昭和ライダーと平成ライダーの人数がちょうど 15 人ずつのようなので、「今しかない！」ということもあるのでしょう (笑)

さて今作、基本的にはディケイドと鎧武が中心になったストーリー展開になっていました。「仮面ライダー × スーパー戦隊」のときもディケイドは主役でしたが、この人がいると作品が何となく映えますね。

そのなかで、あらゆるものをひっくり返す能力を持った少年が現れます。
一体、何をひっくり返すのでしょうか!?
私からは「大変なものをひっくり返す」ということだけはお伝えしておきましょう。
通称「メガ・リバース計画」です。えらいこっちゃ、です (笑)

そして劇中では終始、昭和ライダーと平成ライダーが「互いを見つけてはバトル」という状態。
「すべての平成ライダーが結集して戦わないと、昭和ライダーには勝てない」と言うことで、各ライダーのところに行くも、かんたんには協力してくれない。トラウマを抱えてしまったままのライダー (ファイズ) もいるなど、人間クサさにあふれた状態 (笑)
私はファイズを見ていませんでしたが、映画を見ていると愛着も出てきますね。
ただ、ガラケーで変身する姿には時代を感じましたけど……。

そして映画のたびに思うのですが、フォーゼの声やセリフは「○○キターッ！」「ライダーロケットドリルキーック！」とすごく威勢がよくて特徴的です。なので、ぜひともオリジナルである福士蒼汰くんに演じてほしいのですが、もうムリですかね (泣)　プリーズカムバーック！

普段はツンケンしているバロンが、コミカルな人になっているのも印象的でした (笑)
龍玄と斬月は、ホントにちょこっとしか出てこなかったので、少し寂しい感じ。

そして忘れていはいけないのが仮面ライダー 1 号である藤岡弘、さんの変身シーン！
「ライダァーッ！　ヘンシンッ！」という野太いシャウトだけで、全身が震えましたね (笑)　もの凄い圧 (あつ) を感じました。さすがのひと言です。
個人的には、昔ながらの「ベルトをアップで映している間に変身が終わっている」パターンはもちろん、「今風に CG で徐々に装甲をまとっていく」パターンがあったことにも感動しました。
これは隠れた見どころです！

あとは、15 体すべての平成ライダーに変身できる板尾さんの存在。
その名も仮面ライダーフィフティーン！　うん、そのまま。
正確には「フォーゼアームズ」や「ウィザードアームズ」なのですが、反則ですね (笑)
少しは笑いの要素もあるのかと思いきや、ガチな演技でした。
渋かったです、板尾さん。

キョウリュウレッド (単身) とトッキュウジャーも出演していましたが、このみなさんはホントに少しだけの登場でした。が、お約束である「異色の合体」は必見ではないでしょうか。

と言うことで、今回は藤岡弘、さんの活躍はもちろん、中間層のライダーにも愛着が湧く作品に仕上がっていました。
幅広いかたがたが楽しめる作品になっていると思いますので、ぜひ見てほしいと思います！

★ 今回のポイント ★
・初代ライダーが 38 年振りに出演！
・すべての平成ライダーに変身できる敵
・あらゆるものをひっくり返すことができる能力
・キョウリュウレッドとトッキュウジャーも、ゲストで登場
・昭和ライダーと平成ライダーが、今ちょうど 15 人ずつ存在する
・昭和 VS 平成で、きっちりと決着をつける
・その勝敗は、事前の視聴者による投票結果で決まる

[平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊]
■ 監督: 柴崎貴行
■ 出演: 井上正大、半田健人、佐野岳、藤岡弘、、板尾創路
■ 配給: 東映