【解説】TruBoost 社のレバーレスコントローラー [FightBox] の改造手順


前回の記事で紹介した「格ゲーマーささき」さん発案、
「コスパ最強レバーレスコントローラー」のキメラ魔改造手順をくわしく解説していきます。

▼1. 本体を買う

FightBox B1-PC超薄型オールボタンLeverless スタイルアーケードジョイスティックファイトスティックゲームコントローラーPC用USBホットスワップCHERRY MX
B1-PS超薄型オールボタンヒットボックススタイルアーケードジョイスティックファイトスティックゲームコントローラーPS/PC用ホットスワップCHERRYMX

コントーラー本体、TruBoost 社の「FightBox」は “B1-PC” という型番が PC 専用。
そして “B1-PS” が PC と PS4 の両対応。PS5 でも PS4 版のゲームを起動すれば使えるそうです。
お好みでどうぞ。


▼2. 部品を買いそろえる

MX SPEED SILVER Switches 10個入 メカニカルキーボード キースイッチ スピードシルバー 銀軸
TTC カスタム エース ブルーイッシュ ホワイトゴールド ピンク サイレント レッド スピード シルバー MX スイッチ MXメカニカルキーボード用 (10個、スピードシルバー)
110個パック ステンレススチール カスタム チェリー MXスプリング Cherry Gateron MXスイッチ用 スプリング 交換用 (35g)
uxcell Oリング ゴムパッキン オーリング 耐熱 耐油 防水 メトリック シーリングガスケット 4mm外径 2mm内径 1mm幅 20個
uxcell Oリング ゴムパッキン オーリング 耐熱 耐油 防水 シーリングガスケット 5mm外径 2mm内径 1.5mm幅 メトリック 20個入り

※すべてのボタンを改造するなら、19 個ずつ
  (4mm ゴムリングだけは、倍の 38 個)
※左手の方向ボタン 4 個と右手のボタン 8 個だけでいいなら、12 個ずつ
  (4mm ゴムリングだけは、倍の 24 個)

青い TTC 軸には “V2” と書かれたバージョンもありますが、私は無印のもので進めました。


▼3. 道具をそろえる

軸を分解するとき、動画では小さいスパナが使われていましたが
私は刃幅 2.5mm の「マイナスドライバー」を使いました。

あと、ボタンを外すときには「ガムテープ」があると便利です。


▼4. ふたつの軸をキメラ魔改造する

(1) まずは道具を開封
TruBoost

(2) マイナスドライバーを使って「Cherry MX 銀軸」を分解

写真の位置にドライバーを差しこみ、てこの原理でスキマを作りましょう。
TruBoost
※見やすいよう、写真の色味 (彩度) を落としています。

ふたつ見えるツメを軽く持ち上げたら、裏側のツメも同じように持ち上げつつ、上半分を「力技で」外します。
TruBoost
この銀軸は壊しても大丈夫なので安心ください。
上に飛び出た銀色の部品しか使いません。あとはゴミ🚮

無事にバラせたら、赤丸の部品だけ残します。
ほかの部品 3 つは使いません。
TruBoost

(3) 同じように「TTC スピードシルバー MX スイッチ」を分解

こちらも赤丸の部品だけ残します。
TruBoost

(4) 銀軸にゴムリングを 3 つはめる

写真の並びのとおり「小、小、大」の順にゴムリングをはめたら、
マイナスドライバーの先を使って押し込みましょう。
TruBoost

このとおり、3 つのゴムリングが入りました。
ちょっとフラフラしますが、問題ありません。
TruBoost

(5) 必要な 4 つのパーツを集める

 ・TTC スイッチの透明パーツ
 ・ゴムリングを 3 つはめた銀軸
 ・今回購入した 35g のばね【間違えないよう注意】
 ・TTC スイッチの青いパーツ
TruBoost

(6) 4 つのパーツを合体させてキメラ魔改造の完成!

青いパーツの金具が左に来るように置き、
ばねを入れて、
銀軸のななめに飛び出た部分が左に来るように持ち、ばねと合体。
TruBoost

透明パーツの角ばっている部分が左に来るように持ち、
パチンとふたをすればキメラ魔改造の完成!
TruBoost

指が痛くて心が折れそうでも、がんばってこの軸を必要数だけ作りましょう。
TruBoost


▼5. コントローラー本体のボタンを外す

素手では取ることができませんでしたが、
写真のようにガムテープをボタンにペタッと付けて
TruBoost

はがすだけで、ボタンがポンと外れてくれます。
こんにちは、軸。
TruBoost


▼6. ボタンの軸を交換して完成

ボタンが外せたら、「力技で」真っ黒の軸をポンと外します。
真上に引っこ抜くのがポイント。
TruBoost

そして、苦労して育て上げた軸を付けていきます。
ふたつの金具が奥に来るように差しこみましょう。
TruBoost

12 個の軸を交換しました。
改造の途中で
「上に並んだ 6 + 1 個のボタンはそのままでいいや」
と思い直したので、それらは放置しています。
なぜなら、機敏な動作を要求されないボタンだし、意外とプニプニした感触が気持ちいいので (笑)
TruBoost

ボタンの黒いふたをすべて戻せば
「コスパ最強のレバーレスコントローラー」が完成🎉
あとは練習あるのみ! です。
TruBoost


– 以下、おまけ –

▼Ex1. カプコン公式ルールの対応

今回改造したコントローラー FightBox は
初期状態ではカプコン公式大会のルール (CPT ルール) に引っかかります。
具体的には「↓ と ↑ の両方を押しているときはニュートラル扱い」でないといけませんが、
「↓ と ↑ の両方を押しているときは ↑ が優先」されています。
これをニュートラル扱いに直すには
コントローラーの一番下のボタン [AU] を押しながら、起動させた PC や PS に接続するだけ!
スト 6 などの公式大会に出ないなら実害はありませんが、
ルール違反状態で練習するのも気持ち悪いので、設定しておきましょう!


▼Ex2. コントローラーが机の上ですべるときは

これもカンタンに解決できます!
100 均で次のようなゴムのすべり止めシールを買って、貼るだけ。
TruBoost

こんな感じで四隅に貼ったところ、カンペキ!
TruBoost


▼Ex3. 手のひらが痛いときは

私の手が大きいせいか、
プレイ中は手のひらがずっとコントローラー手前のカドに当たるため
「もう、痛いねん!」と心の中で叫んでいました。

何かないものか? と探した結果、最高のパートナーを発見!
それがこちら、[FILCO ウッドリストレスト S サイズ] です!
TruBoost

もう、笑っちゃうほどピッタリ!
これで私の手のひらの痛みはまったく無くなりました。
 (FILCO といえば、今回の改造に使った銀軸と縁の深いメーカーですね)
TruBoost


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