ゲームレビュー 18 [Wizardry 囚われし魂の迷宮]


ゲームレビュー第 18 回は、[Wizardry 囚われし魂の迷宮] です。
「新生ウィザードリィ」としてリリースされた、ファン待望の作品ですね!

実はこのゲーム、かなり前からチェックしていたのですが、以前使っていたスマホ AQUOS Phone [SH-12C] ではモッサモサで、マトモにゲームができませんでした (泣)
それを打破すべく、次は超ハイスペックな機種を選択しようと決意。そして Galaxy S4 [SC-04E] に買い換えたところ、かなりサクサクと動いてくれたので、満を持してプレイすることができました (笑)
とは言え、何に左右されているのか、動きがノロノロのときもありますけどね……。まぁゲーム専用機ではないので、これが限界でしょう。

ちなみにですが、ウィザードリィシリーズをクリアーすることは、私にとって夢でした。
小・中学校の頃に何度かチャレンジしたことがあったのですが、一度もクリアーできなかったんですよね (汗)
それはなぜかと言うと、
・マイキャラが死んだとき、生き返る保証がない (低確率だが、消滅してしまうことがある)
・せっかく上げたレベルをサラリと下げる能力 (もちろん通常攻撃) を持った敵がいる
・一撃死の攻撃を持った敵もゾロゾロいる (前述のとおり、生き返る保証はない)
・ワープ魔法で行き先の指定を間違えたら、壁の中に埋まって完全に消滅してしまう
など、ウィザードリィは「取り返しのつかない要素が満載」なんですね。
これらを回避する “リセットプレイ” というものがありましたが、小学校の頃はその意味や価値がきちんと理解できず……。中学校の頃は理解できていましたが、そこまでストイックになれず、あまりのシビアさに投げ出してしまいました。
そういう経緯から、このゲームを Google Play で見つけたときは、本当に嬉しかったです。
「今度こそ、クリアーしてやる!!」

……って、そろそろレビューを始めましょうか (汗)

ちなみにこの記事は、メインダンジョンをめでたくクリアーした段階で書いています。
ついに大人になることができました (喜)

さて、ウィザードリィシリーズは私も久し振りにプレイしましたが、やはり「自由なキャラクター育成」と「終わりのないアイテム収集」がアツいですね。

力が強い、魔力が強いなどの各種族による特徴と、戦士や盗賊などの職業との組み合わせ。そして転職が比較的自由なことから、すべての魔法が使える戦士や、とにかく素早い僧侶など、まさに自分だけのキャラクターを作ることができます。これはかなり深いです。もちろん組み合わせに不正解はありません。

そして、序盤の装備以外はほぼすべて敵から得なければならないというシステムから、「あの武器が欲しい」と思ったら、ひたすら対象の敵を狩り続けます。その結果、ようやくゲットできた瞬間ときたら、もう何も言えません! 入手できる保証はどれもない訳ですから、興奮しまくりです。
個人的にパチンコ・パチスロはしませんが、これらで大当たりが来るか来ないか!? ……来たーっ!! という状態に近いかもしれませんね。

これらの要素は今作もきっちりと受け継いでいましたので、ウィザードリィ本来の楽しみをキッチリ味わえるのではないかと思います。

また、今作の嬉しかった点としては、まず「セーブ機能」が実装されたこと。
つまり、マイキャラが死んだり、間違えて大事なアイテムを売ってしまったときに、これまではオートセーブ機能のせいで取り返しがつかなかったのですが、今回はセーブしなければ大丈夫です。これは本当に大きな変化だと思います。正直、この変化だけで涙が出ますよね。
ただ、これまでのようにオートセーブも並行して随時行われていますので、従来のスタイルでスリリングなプレイを楽しむこともできます。
システムとしては、タイトル画面で「セーブデータから再開」と「前回中断した時のデータから再開」が選べるようになっています。後者を選べば、従来のスタイルでプレイできる感じです。

そして、即時レベルアップと、魔法使用回数の全快も見逃せません。
これまでは、次のレベルに必要な経験値を積んだあと、宿屋に帰って泊るまでレベルアップしませんでしたが、今作ではその場でレベルが上がり、さらに魔法使用回数が全快します! なので、適度に魔法を使っていても、回数切れの心配はかなり減りました。魔法使いバンザイですね。ウィザードリィというタイトルだけに、魔法使いにはがんばってほしいところでしたので (笑)

逆に少し残念な点としては、キャラクターに「職業を思わせるイメージイラスト」がついていることでしょうか。何となく自由な転職にブレーキがかかってしまいます。
たとえば、魔術師系から戦士系に転職しようと思っても、グラフィックがモロに魔術師なため、「うぅん、イメージが違うなぁ……」と、何となく転職を考え直してしまうんですよね。
ウィザードリィは自由なキャラクター育成がウリなのですが、それが少し損なわれてしまっている気がします。
次作である「囚われし亡霊の街」では、当たり障りの少ない (武器を持たない) イラストに改善されているようですが、2014.2.13 時点でもスマホではリリースされていないという罠 (汗)

あと個人的に、ダンジョンを練り歩かなければならないクエストが少し苦痛でした。
「○○を探してきてくれ!」
なんて単純な依頼を何度もされますが、
「10F まである迷宮を、ノーヒントでスミズミまで歩いて探すんですか!?」
という話です……。また、この手のクエストがけっこう多いんですよね (泣) もちろん攻略サイトを見れば答えは載っていますが、それを見てクリアーしたのでは面白くないので、私は何度もダンジョンを歩き直しました。1 回目はオートマッピングのおかげで、歩いたところが一目瞭然なのですが、2 回目以降は当然、「どこを歩いたっけ!?」となります。

という感じでいろいろ書きましたが、私は今作に大満足でした!!
やり込み度も高く、遊びごたえもあります。昔も思い出せます。
特に私のように、過去に何度かウィザードリィを挫折されたかたは、この機会にぜひ再チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

★ 今回のポイント ★
・取り返しがつかない、スリル満点なシステム (リスク回避方法もきちんとある)
・種族と職業、転職システムによる、自由なキャラクター育成
・序盤以降の装備はほぼすべて敵からゲットしなければならないため、どれも手に入る保証がない。それ故に、アイテムコレクションの喜びと楽しみが非常に大きい
・オートマッピングで、ダンジョンの地図を完成させる楽しみ

[Wizardry 囚われし魂の迷宮]
■ メーカー: ACQUIRE.Corp
■ 機種: iPhone、Android
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