ゲームレビュー第 20 回は、[天外魔境 2 -MANJI MARU-] です。
このゲームレビュー自体がとても久しぶりですが、この天外魔境 2 も何と、1992 年に発売されたソフト!
当時からず~っとず~っと気になっていたのですが、30 年近くの時を越えて (笑) ようやくクリアしました。
さすがに当時の PC エンジンというわけにはいかず、PSP の [天外魔境コレクション] を買ってプレイしました。と言うより、ずっと前に買ってあったのを、今さらプレイしたのですが……。(PSP も骨董品ですものね)
それでは、レビューに進みましょう。
※ この記事はエンディングを見たあとに書いていますが、ネタバレは含んでいません。
発売当時、これだけのアニメーションが入ったゲームはあこがれの的でした。それだけでなく、30 分に 1 回はイベントが発生する、平均プレイ 70 時間の大ボリュームなど、ウリを並べたら止まらないくらい。
当時そこまであこがれていたのに、なぜプレイしなかったんだろう?
思い起こせば、友だちがプレイしているのをたくさん見てしまったり、公式ガイドブックという名の完全攻略本を読んでしまったり、果てはスト 2 や餓狼伝説などの格闘ゲームに忙しかったり (笑) 70 時間と言われて「時間ができたときにじっくりプレイしよう」と思いながら、ダラダラ 30 年近くも経ってしまいましたね……反省。
そして重い腰を上げ、ようやくクリアしたわけですが、確かに長かったです。
途中何度か電源を入れない期間がありましたが……そう、ちょっと休けいがしたかっただけさっ (笑)
30 分に 1 回はイベントが発生するというハリウッド映画で聞いたような構成だけあって、少しプレイすればグッとストーリーが展開してくれます。おかげで、心が離れることはありませんでした。もうちょっと進めたいなぁという気持ちがずーっと続く、そんな感じでした。
それ以外も次のような感じで、本当に遊びやすい RPG でした。さすがは名作!
・戦闘は△ボタン (○ボタンの連打に相当) を押しているだけでサクサクッと終わる。終了時のファンファーレもサクッと飛ばせるのでストレスなし!
・レベル上げをしっかり行っておけば、理不尽なことは「ほとんど」なかった。
・プレイ中に村人から「大事な話はメモを取れ」と言われ、正直にきちんと取っていたので (笑) 迷わずに進められた。逆に、メモを取らないと絶対に迷えます。投げていたかも? (笑)
・舞台がちょうどいい広さのフィールドに区切られており、とても攻略しやすかった。
・歩くスピードもちょうどいい。
あと、個人的にいつもちょっとした縛りプレイをするのですが、それがこちら。
1. 仲間は必ず自動戦闘モード (今作で言う “委任”)
2. 逃げないと進まないイベントを除き、戦闘からは逃げない
3. 宝箱は全部取る
4. キャラが最初から持っている術は、奪わない (そのキャラが使うもの、といったイメージを守る)
5. 戦闘終了後に誰かが死んでいた場合はゲームリセット
6. 攻略サイトなどで予習をしない
この 1 と 4 を守るのは、本当にキツかったですね (涙)
1 では、いわゆる直接攻撃と、術または道具での HP 回復、状態回復。無駄とも言える攻撃系の術 (設定で使用禁止にできます) しか使わない。逆に言うと、奥義や補助系の術は一切使ってくれない。「自分らアホなのか?」と心の中で何度も言いましたが、何とか最後まで貫きました。
あと、4 のせいで 悪態 → 城壁 だったり、花咲 → 凍竜 などの必須テクニックも使えない。
これを書いていて「よくクリアしたな」と自分で思います。
そんな思い出話は尽きませんが、令和にプレイしても面白いと思えるすばらしいソフトでした。グラフィックなんて関係ない、というのは本当ですね。面白いものは面白い。そう思わせてくれる作品でした。
「今さらもう……」と言わず、今からでもプレイしてほしい超名作!
前作の話もほぼ出てきませんので、いきなり 2 でも大丈夫。
私のように古い UMD を持っていなくても、PS3 や PSVita、PSP のダウンロード購入や PC エンジン mini でもできます!
★ 今回のポイント
・30 分に 1 回はイベントが起き、飽きることがない
・平均 70 時間のプレイ時間
・ストレスを感じさせない工夫が散りばめられている
[天外魔境 2 -MANJI MARU-]
■ メーカー: ハドソン
■ 機種: PSP