ゲームレビュー 21 [はじめてゲームプログラミング]


ゲームレビュー第 21 回は、[はじめてゲームプログラミング] です。
何を隠そう、お盆休みなので、停滞しまくっていたブログをボチボチ更新しています (汗)

小学生をはじめ、プログラミング学習が騒がれている今、ついに本家ゲームメーカーがゲームプログラミングソフトを作っちゃいましたね。しかも、超メジャーな Scratch を使ったプログラミングではなく、独自っぽい仕様! 興味があったので、ついついポチッと買いました。

さてさて、どんなソフトなのでしょうか⁉

※ さすがにネタバレ的なものは含んでいないはず、です。



このところ、プログラミング教室が矢継ぎ早に増えてきています。
4~5 年前まで、そういった教室はほとんど無かったのに。時代の動きを感じますね。
無いものが生まれた瞬間を見た、そんな気がしました。

さて、前情報としてお伝えしますと、私は元プログラマー。
なので、ピュアな気持ちではプレイできませんでした。本当の初心者だったら詰まってしまうところもサラッと通り過ぎているかもしれませんが、ご了承ください。

ということで、用意されていたゲーム制作を、数日かけてガガガッとすべて終わらせてみました。
さすがは任天堂さん。小さな達成感の積み重ねで、どんどんやる気を引き出してくれるので、ストレスなくサクサクと作り上げることできました。行程の中では「ゲーム制作って、こういうことをするんだな~」「こんなバグが出るんだな~」といった発見もたくさんあり、終始ワクワクが止まりません。
また、ゲームが完成したときには「マスターアップ!」というあこがれの業界用語を使って、大いに盛り上げてくれます! 一生に 1 回くらいは言ってみたいな (笑)

一方で「ちょっとゴリ押しだなぁ」と感じるところもチラホラありました。
たとえばこんな感じ。
「[音を鳴らすノードン] に定数 1 をつなげれば、BGM が流れます!」
いやいや、なんでやねん! と (笑)
プログラミング経験者なら「BGM 関数に引数で 1 (True) を渡せば鳴るんだろう」と分かりますが、さすがにこれは子どもには分からないでしょう。そういった、指示されるがまま操作するだけのシーンがいくつもあって、ひとりツッコミを何度もしてしまいました。

とても親切なナビで迷わずゲームを作れますが、ひとりでできるようになるか? プログラミングができるようになるか? と聞かれると、私は「No」と答えます。
もちろん教育用ソフトではありませんが、メチャクチャもったいない!
どれくらいもったいないかと言うと、テキストを作って、地域で教室を開きたくなるレベルですよ (笑)
とは言え、勉強クサくなってしまうと誰もプレイしないんでしょうね。
きっと、最高の妥協点で攻めてきているのだと思います。任天堂さんには素直に拍手です。

ちなみにこのノードンを使ったプログラミングシステムは完全オリジナルかと思っていましたが、Unreal Engine の [ブループリント ビジュアルスクリプティング] というシステムがベースのようですね。メッチャ似ています。

そんなこんなで、初心者が自分でゲームが作れるようになるわけではなかったですが、
「ゲームを一度作ってみたい!」「ゲーム制作ってどんなの?」
といった子どもの好奇心には十分に応えてくれると思います。
プログラミング経験のあるお父さんが、子どもの前で「オレスゲー」するのもいいでしょう (笑)

これを機会に、ゲーム業界もプログラミング教育に参入? これからの子どもたちがうらやましいですね。

★ 今回のポイント
・ゲーム制作がどういったものなのか、が何となく分かる!
・モノ作りの体験ができる!
・プログラマーな保護者の皆さんが、子どもの前でヒーローになれる (笑)

[はじめてゲームプログラミング]
■ メーカー: 任天堂
■ 機種: Nintendo Switch





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