映画レビュー 25 [ウルヴァリン: SAMURAI]


映画レビュー第 24 回は [ウルヴァリン: SAMURAI] です。

何と、X- メンの映画シリーズはもう 6 作目のようです。
ずっと気にはなっていたのですが、今回が初めての X- メンになります。

「ストーリーをまったく知らなくても大丈夫かなぁ (汗)」

なんて思っていましたが、何の問題もなく入り込むことができました。
1 作目から見ていないと訳が分からないよ、なんて言われても厳しいですからね……。一応 X- メンの格闘ゲームは、当時かなりやり込んだ方なので、ある程度のキャラクターは知ってましたけど。(何だか久しぶりにプレイしたくなってきた……)

とりあえず私の見た感触では、次のふたつを頭に入れておけば完璧だと思います。前後を知らなくても、ストーリー上問題ないでしょう。

・ウルヴァリンの本名はローガンという (劇中でもほぼ「ローガン」と呼ばれている)
・突然変異体 (ミュータント) であり、人間離れした運動能力と強力な爪、治癒能力を持っている

では、私なりの感想を書いてみます。

※ ストーリーのネタバレは、極力書かないよう考慮しています。



タイトルからも想像できるとおり、今回の舞台は日本でした。
戦時のシーンから始まり、まずはウルヴァリンの治癒能力を見せつけられます。なるほど、無敵ですね、と (笑)

そして時は流れ、そのときに助けた日本人がウルヴァリンを探しているということで日本に行くのですが、ウルヴァリンが日本を歩いているだけで、何だか嬉しくなるから不思議です。撮影シーンにバッタリ遭遇したかたがうらやましいです。
とまぁ街並みはいいのですが、本編が進むにつれてそこは「外国から見た日本」のオンパレードです!! 日本人同士が英語で話すシーンもあるほどの混乱っぷり (笑) さすがに「いやいや」と突っ込んでしまいました。もうホント、ヤクザに腹切り、侍、忍者、僧侶、政治家、相続権争い、政略結婚、剣道、弓矢、食事のマナーまで全部入りです!
ヒロインも風貌やしぐさなど、アジアンビューティーな感じでいっぱいでした。

また、とにかくしばらく見ていると、何となくウルヴァリンが弱くなっていく気がしてきます。足を引きずったり、脳震とうを起こしたり、
「あれ、(ほかのシリーズは見ていないから分からないけど) どうしちゃったんだろう?」
という感じ。作品を通して、治癒能力を持つからこその苦悩と魅力が、うまく描かれていると思いました。

あと、新幹線の屋根の上でのバトルは楽しかったです。ウルヴァリンはまだしも、普通の人間は無理でしょ! と突っ込まざるを得ないアクション (笑) 通常の神経なら、そこに上ろうともしないはず……。

ちなみに同じマーベルのアヴェンジャーズと比べてみると、ザックザクと敵を斬撃で殺していったり、ラブシーン的なものがあったりする点が違うと感じました。少しオトナな作風なんですね。

そんなこんなで、詳細は映画を見てもらいたいと思いますが、ラストは
「うわ、凄っ! そういうことかぁ~!!」
と、すべてが吹き飛ぶくらい腑に落ちるのではないでしょうか。
「このストーリー、オチがあるんだろうか……。」
なんて思って見ていたのですが、きちんとオチました (笑) そして、少し鳥肌も立ちました。

と言うことでこの作品、シリーズを見ていないかたも楽しめますので、ぜひご覧ください!
日本が少し違って見えるようになるかも知れません (笑)

★ 今回のポイント ★
・ハリウッド (外国) の目線から描かれた日本が、実はかなりの見どころである
・ヤクザからニンジャ、相続権争いなど、日本独特のワルい感じが詰まっている
・気が付けば、治癒能力が効かなくなっている!?
・新幹線の屋根の上でのハイスピードバトル
・ラストに待っている、すべての複線を一気に片付けてしまう展開

[ウルヴァリン: SAMURAI]
■ 監督: ジェームズ・マンゴールド
■ 出演: ヒュー・ジャックマン、TAO、福島リラ、真田広之、ハル・ヤマノウチ
■ 配給: 20 世紀フォックス

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