映画レビュー第 41 回は [バットマン ビギンズ] です。
この記事を書いている今、世間では [バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生] が上映されています。すごく気になっているのですが、お恥ずかしいことに「バットマンに対する知識がほとんどない」のです (汗)
スーパーマンに関しては以前に [マン・オブ・スティール] を映画館で見ているので大丈夫なのですが、バットマンに関してはコウモリのヒーロー? というくらいで、超人的な力があるのかないのか、なぜヒーロー活動をしいるのか、などがサッパリな私……。
さすがにこれでは申し訳ないので、今さら感がハンパないのですが、最新の 3 部作である [バットマン ビギンズ] と [ダークナイト]、[ダークナイト ライジング] を先に見てみることにしました。
まずはバットマン ビギンズのレビューです。
※ 予告編以上のネタバレは、極力書かないよう考慮しています。
予告編が序盤だけでなく、かなり終盤まで細く長く映っているのでちょっと話しにくいのですが――まず [バットマン vs スーパーマン] を見るにあたって、バットマンがどのようにして生まれたのか、ということがこの作品ですごく理解できました。
「生まれた時からバットマン」という訳ではないので、何か心を動かす出来事があって、何かしらでこの街の平和を守りたい、と思ったはずなんですよね。そのあたりはキッチリと描かれていました。
そして次に、バットマンはどれくらいの能力を持っているのか、ということ。
異星人で超人的な力を持つスーパーマン。船を持ち上げてしまうほどの怪力を持っていて、空も飛ぶことができる彼と、どれくらい戦えそうなのかが知りたかったんのですが、それも分かりました。
ズバリ、バットマンは我々と同じ人間でしたね (驚) 弾丸をも防ぐ (ただし真っすぐ飛んできた弾丸は NG) スーツを着ているくらいのもので、本当に生身の人間。しかし! それが [バットマン vs スーパーマン] をより面白くするポイントなんだと思いました。だって「人間のヒーロー vs 異星人のヒーロー」ってことですよね! 力の差は歴然ななかで、どのような戦いが繰り広げられるのか! ものすごく興味がわきました。
本題から離れてしまいましたが、幼いころに経験したトラウマ、そして犯してしまった罪。ふとしたキッカケから体術を習得することになり、父の会社で強靭なスーツと出会うことになる。また、正義感あふれる幼なじみのヒロインに心を動かされ、街を救おうと決心します。
これらの出会いが織り成した等身大のヒーロー、それがバットマンだったんですね!
いやぁ、カッコイイ! (大金持ちだというところだけ引っ掛かりますが……)
やっぱりヒーローは「どのようして生まれたのか」が重要だ、と改めて思わせてくれた作品でしたね。
私と同じように「バットマンをあまり知らない」というかたにはぜひ、見てもらいたいですね!
★ 今回のポイント ★
・超人だと思いがちだが、常識はずれの能力がある訳でもない等身大のヒーロー
・そのバットマンが生まれた、運命とも言える経緯
・飛び出す名言の数も多いが、それがうまく使い回されていてカッコイイ
・我らが渡辺謙さんが出演していた!
[バットマン ビギンズ]
■ 監督: クリストファー・ノーラン
■ 出演: クリスチャン・ベール、ケイティ・ホームズ、リーアム・ニーソン、マイケル・ケイン、キリアン・マーフィー
■ 配給: ワーナー・ブラザーズ